コラム
審美歯科に関するお役立ちコラム
「歯の被せ物や詰め物をするのに、ジルコニアとセラミックで迷っている。それぞれの違いやメリットなどが知りたい」 このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、ジルコニアとセラミックの違いやメリット・デメリット、よくある質問を解説します。 ジルコニアとセラミック、どちらの素材にするか迷っている方は、ぜひご覧ください。
目次
大前提として、ジルコニアもセラミックの一種です。セラミックという被せ物の素材に、ジルコニアやオールセラミックなどの種類があります。 それぞれの素材によって、見た目や強度、費用などが異なります。
ジルコニアとセラミックは、どちらも白い自然な色の被せ物です。この2つを比べると、セラミックの方が透明感が高く、審美性に優れています。
強度はジルコニアの方が高いです。人工ダイヤモンドとも言われており、金属に匹敵するほどの硬さがあるのが特徴です。 セラミックはジルコニアに比べると強度が低いため、衝撃によって割れたり欠けたりすることがあります。
ジルコニアとセラミックの寿命は、以下の通りです。
素材 | 寿命 |
---|---|
ジルコニア | 約7~10年 |
セラミック | 約10~15年 |
ジルコニアより、セラミックの方が長い期間使えることが多い傾向です。 しかし、せっかく長く持つセラミックでも、割れてしまったら交換しなくてはなりません。割れにくくするためには、ナイトガードを付けたり、奥歯だけはジルコニアを使ったりするとよいでしょう。
ジルコニアとセラミックの1本あたりの費用は、以下の通りです。ジルコニアよりもセラミックの方が費用は高くなる傾向にあります。
素材 | 1本あたりの費用 |
---|---|
ジルコニア | 5万円~ |
セラミック | 10〜15万円ほど |
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれている、強度と耐久性が高い100%ジルコニアを使った被せ物です。フルジルコニアとも呼ばれています。
強度が高く、割れにくい材質なのが一番のメリットです。強い力が加わる奥歯でも使用できます。 また、表面がツルツルとしていて菌が付きにくい素材なので、虫歯になりにくいのも嬉しいポイントです。一方で、保険治療で使用される合成樹脂の被せ物は、天然の歯やフルジルコニアよりも菌が付きやすくなってしまいます。 金属を使わないため、金属アレルギーの方でも使用できます。金属を使うと歯肉の黒ずみの心配もありません。
審美性の面ではセラミックには劣ります。色も少ないため、希望の色が選べない場合もあるのもデメリットの一つです。
セラミックは、陶材と同じ素材のことで、天然の歯のような透明感があります。歯を全周削って100%セラミックの人工歯冠を使った被せ物です。
セラミックは審美性が高く、前歯に使用したときに自然な透明感のある色に仕上がるのが大きなメリットです。 色の選択肢も多いため、自身の歯に近い色を選べるほか、複数の歯をセラミックにする場合は、自身の歯よりも白い色を選ぶことも可能です。
セラミックは審美性が高いがゆえに、費用が高いことがデメリットです。 もし、複数の歯をセラミックにする場合は、前歯はセラミックにして、その他の歯はジルコニアにするなど、場所によって素材を変えることで費用は抑えられます。 また、ジルコニアよりも強度が低いため、奥歯の使用には不向きです。
人口歯冠の内側にジルコニアを使用し、外側に歯科技工士がセラミックを何層も盛りつけた方法を「ジルコニアセラミック法」と言います。 ジルコニアセラミック法は、ジルコニアの強度とセラミックの審美性を兼ね備えた人工歯冠の被せ物です。 ジルコニアとセラミックのメリットを合わせたものであるため、「審美性の高いセラミックにしたいけど、強度が不安」という方におすすめの素材です。
審美性と強度がどちらも高いので、奥歯・前歯のどちらにも使えるのが嬉しいポイント。また、セラミックのように色の選択肢も多いことが特徴です。
ジルコニアセラミックの唯一のデメリットとして、費用が高い点が挙げられます。セラミック素材の費用が高いことや、加工が難しく時間がかかることによって、費用が上がることが留意点です。
ここでは、ジルコニアとセラミックのケア方法を解説します。 ジルコニアとセラミックでは、とくに素材によって大きくケア方法が異なることはありません。 毎日のブラッシングとフロス、歯間ブラシなどでのケアが大切です。歯磨き粉は漂白剤や研磨剤入りの歯磨き粉は避けた方がよいでしょう。 ジルコニアは強度が高いので問題はありませんが、セラミックを選んだ方は、歯ぎしりや食いしばりが強いと歯が割れたり欠けたりする恐れがあります。心配な方は、ナイトガード(歯ぎしり予防のマウスピース)をして対策することをおすすめします。 また、定期的なメンテナンスを受けて、歯周病や歯石がないかをチェックしてもらい、歯のクリーニングを行いましょう。
ここでは、ジルコニアとセラミックに関するよくある質問にお答えします。 ジルコニアとセラミックの費用や治療方法などが気になり、治療に踏み出せない方も多くいらっしゃるかと思います。 治療を受ける前に、疑問点や不安なことがある方はぜひご覧ください。
前歯はセラミック、奥歯はジルコニアが適していると言われています。 なぜなら、セラミックは審美性があるため口を開けたときに見える前歯に適しており、ジルコニアは強度が高いため強い力が加わる奥歯でも使用できるからです。 どこの歯を治療するかによって、おすすめの素材は変わります。もし複数の種類のなかから選ぶ場合は、医師のアドバイスを参考に選ぶとよいでしょう。
はい。歯科医院によっては、奥歯に被せるのに向いている、コストを抑えたジルコニアやセラミックもあります。奥歯はあまり目立たない場所なので、色の種類は多くはありませんが、費用を抑えたい方におすすめです。
歯が健康で、虫歯や歯周病がない場合は、削る量が少ないラミネートベニアという方法がおすすめです。前歯の表面を少し削って、その部分に薄いセラミックを付ける方法です。歯の色や形、サイズを変えられます。
本記事では、ジルコニアとセラミックの違いやそれぞれのメリット・デメリット、ケア方法などを解説しました。 ジルコニアとセラミックは、審美性や強度、費用などが異なります。被せる歯の場所によって適している素材があるため、どちらの被せ物が向いているかで選ぶとよいでしょう。 ぜひ本記事を参考にして、ジルコニアとセラミックどちらにするかを検討してみてください。
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このページは歯科医師免許を取得した品川デンタルケアクリニックの歯科医師が監修をおこなっております。品川デンタルケアクリニックには日本口腔インプラント学会所属の村井医師をはじめ歯科医師歴20年以上、口腔外科経験のある医師が在籍しております。
品川院 院長
村井 東俊 医師
品川院
久道 聡 医師
梅田院 院長
松岡 千恵子 医師