インプラントと入れ歯はどっちがいいの？｜それぞれの違いを解説！

「インプラントと入れ歯のどちらにするか迷っている……」、「インプラントと入れ歯それぞれのメリット・デメリットを知りたい」 このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、インプラントと入れ歯の違いやインプラントと入れ歯のメリット・デメリット、よくある質問を解説します。 インプラントと入れ歯で迷われている方は、ぜひご覧ください。

インプラントと入れ歯の違い

失なってしまった歯を補う治療方法は、インプラントと入れ歯の2つの種類があります。 ここでは、インプラントと入れ歯のそれぞれの違いを解説します。

インプラント

インプラントとは、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療法のことを指します。 違和感がなく本物の歯のような感覚です。

費用	1本あたり20 ～ 60万円ほど。診察、手術、人工歯冠、術後のメンテナンスなどを含む。一般的には保険適用外。
治療方法	顎の骨に穴を開けて、人工歯根を入れて縫合する手術。
ケア方法	天然の歯と同じように、歯磨きやフロスを行う、定期的に歯のクリーニングを受ける
寿命	インプラントの平均寿命は10〜15年ほどとされている。メンテナンスやホームケアを正しく行わない場合、それより早く寿命になってしまうこともある。

入れ歯

入れ歯は、着脱可能な人工歯のことを指します。 部分入れ歯は、一部の歯が欠損しているときに使われて、留め金で固定します。総入れ歯は、全ての歯が欠損しているときに使われて、上下の歯茎に合うように作られます。

費用	1本あたり10,000円ほど。保険適用される。
治療方法	部分入れ歯の場合は、金具をひっかける溝を作り、噛み合わせの型を取る。総入れ歯の場合は、型取りを何度かして、仮の入れ歯で噛み合わせを確認。最後に完成した入れ歯を装着して再確認。
ケア方法	義歯用ブラシで洗い、入れ歯洗浄剤を溶かした水やぬるま湯に入れ、仕上げ磨きをする。定期的に歯のクリーニングを受ける
寿命	5年ほど。ケアをしっかりしていればもっと長く持つ方もいる。

インプラントのメリット・デメリット

ここでは、インプラントのメリット・デメリットを解説します。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは以下の通りです。

• 審美性がある
• 咀嚼がしやすい
• 話しやすい
• 隣り合う歯に負担がない
• 天然の歯と同じようなメンテナンスで済む
• 虫歯にならない

このようなメリットが挙げられます。特に、審美性があることやメンテナンスが簡単なことが大きなメリットといえるでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは以下の通りです。

• 外科手術が必要
• 治療費が高額
• 治療期間が長い
• 受けられない方もいる

このようなデメリットが挙げられます。大掛かりな外科手術になる点や治療費が高額な点から、なかなか踏み出せない方も多いでしょう。

入れ歯のメリット・デメリット

ここでは、入れ歯のメリット・デメリットを解説します。

入れ歯のメリット

入れ歯のメリットは以下の通りです。

• 費用が抑えられる
• 外科手術が不要
• 短期間で完成する
• 顎骨の状態が悪くても可能
• 口腔内の変化に合わせて調整が可能

このようなメリットが挙げられます。費用も治療方法も気軽なのが大きなメリットです。もし噛み合わせが合わなくなってもすぐに調整してくれるのも安心です。

入れ歯のデメリット

入れ歯のデメリットは以下の通りです。

• 固定力に不安がある
• 咀嚼がしにくい
• 毎日のメンテナンスが必要
• 審美性に欠ける
• 隣接する歯に負担がかかる

このようなデメリットが挙げられます。入れ歯は外れてしまうリスクや咀嚼がしにくいリスクがあるため、日常生活を過ごす上で少しストレスに感じることもあるでしょう。

それぞれの治療のおすすめな方はこんな方！

インプラントと入れ歯は、それぞれの向いている方が異なります。どのような方におすすめなのかを見ていきましょう。

インプラントがおすすめな方

インプラントは以下のような方におすすめです。

自然な見た目と感触を重視する方

インプラントは天然の歯に近い見た目と機能を持つため、自然な笑顔を保ちたい方に最適です。特に人前に出る方や会話や食事を思いきり楽しみたい方におすすめな治療方法といえるでしょう。

安定感が欲しい方

インプラントは顎骨にしっかりと固定されて動かないため、食事中や会話中に外れる心配がありません。入れ歯だと外れてしまうことがあるため、心配な方はインプラントがおすすめです。

日々のメンテナンスを避けたい方

入れ歯の場合、毎食後に外して磨いたり、夜には入れ歯洗浄剤を使ってケアをする必要があります。インプラントなら、普通の歯と同じようなケアだけで済むのが特徴です。 忙しい日常を過ごす方や日々のメンテナンスを最小限に抑えたい方には、インプラントがおすすめです。

入れ歯がおすすめな方

入れ歯は以下のような方におすすめです。

予算を抑えたい方

インプラント治療は費用が高くて受けられないという方でも、入れ歯であれば比較的安価に始められます。特に入れ歯は保険が適用されることが多いため、予算を抑えたい方におすすめです。

外科手術を避けたい方

インプラントは顎骨に穴を開けて人工歯根を埋め込む外科手術ですが、入れ歯は手術なしで装着できるため、手術を避けたい方におすすめです。

顎骨の状態がよくない方

顎骨が弱い、または骨の量が不足している場合は、インプラント治療が難しいことがあります。しかし、入れ歯であれば骨の状態が悪くても問題なく付けられます。特に、加齢によって顎骨が脆くなっている方は、入れ歯がおすすめです。

インプラントに関するよくある質問

インプラントに関するよくある質問にお答えします。

インプラントは誰でも受けられる？

インプラントは、顎骨の状態や全身の健康状態が良好であることが条件です。顎骨の状態が悪い方や糖尿病、骨粗しょう症などの持病がある方は受けられないことがあります。医師と相談してからどのような治療にするかを決定しましょう。

インプラントの手術のリスクはある？

インプラント手術には、感染や大量出血のリスクがあります。しかし、徹底した衛生管理の元で行なっているため、感染の心配はあまりないと言えるでしょう。手術後に痛みや腫れが一時的に発生する場合もありますが、適切な処置をすることで改善されることがほとんどです。

インプラントのケア方法は？

天然の歯と同じように、歯磨きやフロスでケアをします。また、インプラントの根元や細かい部分にはタフトブラシを使うとよりきれいに汚れを落とせます。インプラント周囲炎を予防するためにも、歯科医院での定期的なクリーニングと検診も行いましょう。 /p>

入れ歯に関するよくある質問

ここでは、入れ歯に関するよくある質問にお答えします。

入れ歯が完成するまでどのくらいかかる？

入れ歯が完成するまで数週間ほどかかります。型取りをしたり仮の入れ歯を試したりなど、複数回来院する必要があります。使用感に慣れるための期間も含めるとさらに時間はかかるでしょう。

入れ歯は痛みや違和感が出ることはある？

入れ歯にして最初のうちは、慣れていないために違和感がある場合もあります。フィット感が完全に調整されるまでの間は、圧力や痛みを感じることがあります。 どうしても痛みが続く場合は、医師に相談して噛み合わせを調整してもらいましょう。

入れ歯をしているときに避けた方がよい食べ物はある？

入れ歯を装着している際には、ナッツやフランスパンなどの硬い食べ物は、欠けてしまうことがあるため避けた方がよいでしょう。また、粘着性のあるキャラメルやガムなどは、入れ歯にくっついてしまうことがあります。なるべく柔らかい食べ物を選ぶように心がけるとよいでしょう。

インプラントと入れ歯の違いを理解して、自身に合う方法を選ぼう！

本記事では、インプラントと入れ歯の違いやそれぞれのメリット・デメリット、よくある質問などを解説しました。 インプラントは、咀嚼がしやすくなったり審美性を保てたりなどのメリットがありますが、入れ歯は、手軽に作れて費用も抑えらえるメリットがあります。 医師と相談をして、インプラントにするか入れ歯にするかを決めるとよいでしょう。