セラミック歯の寿命は？老後まで持つ？長持ちさせる方法を解説！

セラミックにすると、本来の歯のように丈夫な歯を手に入れられます。しかし、「セラミックにしたいけど、セラミックの寿命や老後の歯の状態が心配……」このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか？そこで本記事では、セラミック歯の特徴やセラミック歯の寿命、セラミック歯を長持ちさせる方法などを解説します。セラミックにするか迷っている方は、ぜひご覧ください。

セラミック歯の特徴
セラミック歯の寿命は？
セラミック歯を老後まで長持ちさせるには
セラミックで起こるトラブル
老後のセラミックに関するよくある質問
セラミックの寿命を伸ばすために、正しいケアをしよう！

セラミック歯の特徴

セラミックとは、お茶碗の材料にも使われる陶器のことを指します。セラミック歯は、ツルツルしていて汚れが付きにくいのと、素材によっては割れにくいのが特徴です。また、透明感のある自然な白い歯になるため、審美性が高いのが嬉しいポイントです。セラミックにはいくつもの種類があり、種類によって審美性や寿命は異なります。例えば、オールセラミックだと審美性が高く、ジルコニアセラミックだと強度が強い傾向にあります。

	特徴	メリット	デメリット
オールセラミック	100％セラミックを用いている	審美性がある	費用が高い
ジルコニアセラミック	人工ダイヤモンドと言われているジルコニアを使用している	強度が高い	オールセラミックよりは審美性は劣る
メタルボンドセラミック	内面に金属のフレーム・表面にセラミックを使用した被せ物	内側が金属なので強度が高い	審美性が劣る
ラミネートベニア	歯の表面を薄く削って、薄いセラミックを貼り付ける	歯を削らなくていい	外れてしまうことがある

このように、治療する部位や予算などによって、最適なセラミックは異なります。医師と相談しながら、どのセラミックにするかを決めるといいでしょう。

セラミック歯の寿命は？

セラミックは、適切なメンテナンスをすることで、約10～15年は持つと言われています。ただし、通院をしなかったり、セルフケアをサボったりしてしまうと10年持たないこともあります。セラミックの種類によっても寿命は異なりますので、以下でまとめます。

オールセラミック：10〜15年
ジルコニアセラミック：10〜15年
メタルボンドセラミック：8〜10年
ラミネートベニア：10〜20年

セラミック歯を老後まで長持ちさせるには

セラミック歯を長持ちさせるためには、セルフケアをして虫歯になるのを防いだり、ナイトガードをして歯が割れないようにしたりすることが大切です。ここからは、セルフケアや素材選び、定期メンテナンスなど、セラミック歯を長持ちさせるためのコツを解説します。

セルフケア

セラミックの寿命を伸ばすには、自宅でのセルフケアが大切です。

歯ブラシ
フロス
歯間ブラシ
ナイトガード

これらのアイテムを使って、正しいセルフケアを行えば、虫歯になりにくくなったり、歯ぎしりや噛み締めによってセラミックが割れたり欠けたりするのを防げます。

劣化しにくい素材を選ぶ

割れたり欠けたりしにくい素材のセラミックを選ぶのも、長持ちさせる方法の一つです。ジルコニアセラミックやメタルボンドセラミックなどは、耐久性が高く、劣化しにくい素材です。セラミックが割れるのが心配という方は、劣化しにくい素材を選ぶといいでしょう。

噛み合わせを良くする

噛み合わせが合っていないと、セラミックが割れたり欠けたりしてしまうこともあります。また、若いうちは気にならなくても、加齢によって歯周病が進行すると、噛み合わせがズレてしまうことも……。気になったら歯医者で噛み合わせを調整してもらいましょう。

定期メンテナンス

セラミックの治療が終わったら、そのまま終わりではありません。 3ヶ月〜半年に1回は、セラミックが割れていないかや、歯周病のチェック、に噛み合わせに問題がないかなどの、定期メンテナンスが必要です。セラミックの状態を確認してもらうだけでなく、歯垢・歯石除去や虫歯がないかのチェックもしてもらえるので、必ず受診しましょう。

セラミックで起こるトラブル

セラミック歯は、割れてしまったり、歯茎が黒ずんでしまったりと、トラブルが起こることがあります。ここでは、セラミックが寿命になってきた頃に起こりうるトラブルについて解説します。

セラミックが割れる・欠ける

施術から10〜15年ほど経つと、セラミックが割れたり欠けたりすることがあります。歯ぎしりや噛み締め、硬い食べ物をよく食べるなどの原因によって起こります。付けたばかりのセラミックであれば、割れることは少ないのですが、セラミックが劣化してきたところに、歯ぎしりや噛み締めの力が加わることで、割れたり欠けたりすることが多い傾向です。少しでも欠けてしまった場合は、すぐに歯医者を受診して見てもらいましょう。

歯茎の黒ずみ

歯の根っこの土台に金属が入っていたり、セラミックの裏側が金属だったりすると、金属が流出して歯茎が黒ずんできてしまいます。すぐに黒ずむのではなく、長い時間を経て少しずつ色が変化していきます。また、歯茎が下がって歯の根っこが見えることや、歯茎が薄くなって色が透けて黒っぽく見えるなども起こりえます。

虫歯や歯周病

セラミックは歯の表面がツルツルしているので、虫歯になりにくくなると言われています。しかし、歯の隙間に虫歯ができることもあります。また、歯茎が下がることによって、プラークが付着しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。虫歯にならないように、歯磨きを念入りにし、フロスを使って歯の隙間の汚れを除去しましょう。また、歯茎が下がってしまわないように、歯周病ケアができる歯磨き粉を使ったり、過度なブラッシングを避けたりして、歯茎のトラブルを未然に予防しましょう。

歯との適合が悪くなる

歯並び・噛み合わせの変化や、歯周病によって歯茎が下がることによって、歯との適合が悪くなることがあります。適合が悪くなると、歯と土台の隙間から虫歯になりやすくなったり、セラミックが外れやすくなったりします。合っていないと感じたら、医師に相談しましょう。

老後のセラミックに関するよくある質問

ここでは、老後のセラミックに関するよくある質問にお答えします。セラミック歯のトラブルや変色についてなど、気になって踏み出せない方も多くいるかと思います。セラミックの施術を受ける前に、疑問点や不安なことがある方は、ぜひご覧ください。

歯と歯茎の間が黒ずんでいるが、治せますか？

上の章でも解説した通り、金属が入っているセラミックだと、まれに金属が溶け出して、歯茎が黒ずんでしまうこともあります。解決方法としては、金属が入っていないセラミックに変更するか、レーザー治療で黒ずみを取り除く方法があります。金属が入っていないオールセラミックやジルコニアセラミックを選ぶといいでしょう。金属が原因の黒ずみの場合は、セラミックを変更することで、徐々に色が元に戻ってきます。また、被せ物との間が虫歯になっていることも考えられるため、医師に相談しましょう。

セラミックが割れる以外で、どのようなことが起こりますか？

歯周病によって歯茎が弱くなり、歯が抜けてしまうことや、歯の根元にある骨も溶けてしまうことがあります。これらは、セラミックをしていない普通の歯でも同じく起こり得えることです。日頃から、歯周病にならないためにセルフケアを行うことが大切です。また、歯の中で虫歯が起きた場合は、治療をした後に新しいセラミックを被せる必要があります。